47歳独身女性が考えた、賃貸からの脱却とマンション購入の理由 - Be AmbiT life

40代独身女性のマンション購入体験談

もともと私はマンションを購入するつもりはありませんでした。2023年3月の賃貸マンションの退去を控え、当初は次の住まいも賃貸で探すつもりだったのです。猫を2匹飼っているため、ペット可物件を探していましたが、12月に探し始めても思うように条件に合う物件が見つからない日々が続きました。

物件が少ない上に、ペット可マンションの人気は高く、内覧前に契約されてしまうことも珍しくありません。ようやく見つけた賃貸マンションの見積もりを不動産会社で確認したところ、初期費用は100万円近く。敷金礼金や保険料などが積み重なり、家賃の高さ以上に「これを繰り返すのか」と将来の不安が頭をよぎりました。

「このまま一生家賃を払い続け、手元には何も残らなくてもいいのだろうか?」
そう考えた瞬間、賃貸生活に疑問を持ち始めました。そして、47歳というタイミングで将来に備え、思い切ってマンションを購入する決意を固めたのです。

この記事では、私が購入を決めた背景や理由、そこに至るまでの具体的な体験を詳しくお話しします。同じように独身女性としてマンション購入を考えている方に、少しでも参考になれば幸いです。

賃貸生活の限界に気づいた私の転機 購入を考え始めたきっかけ

マンション購入を真剣に考えるようになったのは、物件探しの中で気づいた「賃貸生活の限界」でした。これまでの私は賃貸マンションは初期費用が少ない、関西本社の会社で働いているため転勤があっても柔軟に対応できるのが賃貸の魅力だと考えていました。さらに、いつか結婚して引っ越しするかも…という期待もあり、マンションを購入することに踏み切れずにいました。でも、猫を飼い始めてからは、住まい選びの条件が厳しくなり、ペット可物件の少なさや想像以上に膨らむ初期費用が大きな負担だと考えるようになりました。

特に47歳という年齢を迎え、老後に賃貸マンションの契約が難しくなる可能性や、住宅ローンは何歳まで組めるのかな?などをぼんやり考えるようになりました。

「このまま家賃を払い続けても、何も残らないのでは?」そう考えたとき、資産になる自分の住まいを持ち、落ち着いた生活を送りたいという強く思うようになりました。

賃貸のメリットを十分に理解したうえで、将来を見据えた選択をする最後のタイミングと感じたのが購入を考え始めたきっかけでした。

47歳、ローン審査と資産形成のリミット 47歳というタイミングでの決断

マンション購入を考える上で、47歳という年齢は重要な要素でした。このタイミングは、人生の後半戦をどう設計するかを考える時期でもあります。仕事や生活が安定している今だからこそ、住まいという重要な要素にしっかり投資をし、将来の安心感を得たいと思ったのです。

また、住宅ローンの審査や返済計画を考えた際、「今が最後のチャンスかもしれない」という気持ちもありました。年齢が上がるとローン審査が厳しくなることはよく聞きます。47歳ならば、ローン返済期間を長く設定でき、無理のない返済計画を立てられるというメリットがありました。

賃貸生活の限界に気づいた理由

これまで私は、賃貸生活の自由さに魅力を感じながら暮らしてきました。転勤の可能性にも柔軟に対応でき、必要以上の初期費用もかからないため、気軽に住まいを選べることがメリットでした。しかし、賃貸生活を続ける中で、「このまま家賃を払い続けて何も残らない」という現実が気になり始めたのです。

実際、私が住んでいた賃貸マンションの家賃は毎月13万円。年間にすると150万円以上がただの「住むためのコスト」として消えていました。この数字を考えたとき、「このお金が将来の自分のためになるなら…」という思いが強くなりました。そこで、家賃という「消費」を「資産」に変えるために、マンション購入という選択肢を真剣に考えるようになったのです。

低金利時代の購入タイミング

マンション購入を本気で検討し始めたのは2022年12月。住宅ローンの金利が非常に低く、今後上昇する可能性があるといわれていた時期です。「このタイミングを逃したら、次にこんな条件で購入できるのはいつだろう?」という思いが、私の背中を押しました。

ただ、マンションを買うつもりなどなかった私は、資金の準備がほとんどできていませんでした。それでも何とか500万円を用意し、残りは32年ローンを組むことで、毎月の支払いをこれまでの家賃とほぼ同じ程度に抑えることができました。

ローンを組む際、返済の年齢制限(80歳まで)という現実にも直面しました。当時47歳だった私は35年ローンを利用することができず、32年ローンが限界でした。この制約を考えた時、「これ以上先延ばしにはできない」と感じ、購入を決意しました。

資産価値を見据えた物件選び

マンションを選ぶ上で、私が最も重視したのは「資産価値」です。現在の生活に合うだけでなく、将来的に売却や貸し出しが可能な物件であることを条件にしました。ライフスタイルが変わる可能性を考えれば、柔軟に対応できる物件であることが重要だと考えたのです。 具体的には、以下の点を基準に物件を選びました

  • 立地: 都内から近く、駅から徒歩5分以内で周辺施設が充実していること。
  • 管理体制: 管理組合がしっかりしており、修繕計画が適切に進められていること。
  • 物件の質: 築年数が比較的浅く、防犯設備が整っていること。設備のリフォームをする必要がないこと。

多くの物件を内覧し、それぞれのメリットとデメリットを慎重に検討しました。その結果、現在の自分に最適でありながら、将来の選択肢を広げることができる物件に出会うことができました。

独身女性としての安心感の追求

私にとって、住まいはただ生活する場所ではなく、「安全」と「安心感」を得るための基盤でもありました。賃貸マンションを選ぶ際も、常に「街の環境」と「防犯性」を重視していました。特に一人暮らしが長くなると、夜遅くに帰宅する際や日常生活の中で、周囲の環境が自分の安心感にどれだけ影響するかを強く意識するようになります。

長く住む可能性があるからこそ、私は「繁華街のような賑やかな場所」ではなく、昔から住民が多く、落ち着いた雰囲気の「都会の住宅地」を理想の住まいの条件として挙げていました。住宅地としての歴史がある場所は、地域全体の治安が良いことが多く、住民同士の関係も適度に安心感を与えてくれるからです。

最終的に購入を決めたマンションは、駅からマンションまでの道が明るく、通勤や外出の帰り道も安心して歩ける環境が整っていました。また、マンション自体にはオートロックや防犯カメラが設置され、エントランスも常に清潔で管理が行き届いている印象を受けました。このような条件が揃っていることで、「ここなら安心して長く暮らせる」と感じられたのです。

一人暮らしの女性にとって、防犯性の高いマンションは日常のストレスを減らし、心の余裕を生んでくれます。

こうした環境は日々の生活そのものに安心感を持つことができ、忙しい毎日の中でも心を穏やかに保つことができています。

通勤も猫も安心できる住まい選び  職場や猫との生活を考慮した基準

物件を選ぶ際には、いくつかの条件を設定しました。まず重要だったのは、通勤の利便性です。会社では一部署の責任者として忙しい日々を送る私にとって、通勤時間を短縮することで日々の生活にゆとりを持たせることが重要でした。

次に、ペット可の物件であること。私には2匹の猫がいます。彼らが快適に過ごせる広さや間取り、そして安全性を確保することが必須条件でした。特にキャットタワーを置ける広さや、猫がのびのびと動き回れる環境が整っていることを重視しました。

さらに、周辺環境も重要な要素でした。徒歩圏内にスーパーや病院があり、夜でも明るい道があるエリアを選びました。30件ほどの物件の中から、こうした条件をすべて満たす物件に出会い、最終的に購入を決めたのです。

終わりに

マンション購入は、私にとって人生の中でも最大級の決断でした。でも、47歳という節目にこの選択をしたことで、住まいへの安心感だけでなく、将来への前向きな気持ちも手に入れることができました。

独身女性としての不安は誰しもが抱えるものですが、それに立ち向かい、自分らしい選択をした結果、心の余裕が生まれたと感じています。住まいが変わると、生活そのものも少しずつ変わり、より豊かな日々を過ごせるようになります。 「このまま家賃を払い続けていいのかな?」と考えている方がいれば、ぜひ一度、マンション購入という選択肢を検討してみてください。住まいが変わることで、未来の自分にも安心を届けられるかもしれません。



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kiharu ライター

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