- 2025年3月9日
マンション購入を考えたとき、一番気になったのは「結局どれくらいお金がかかるの?」ということでした。物件価格だけでなく、ローンの金利、諸費用、色々な手数料、他にも購入後の維持費など。総額を正しく把握したかったのですが、結局どれくらいかかるのか分かったのは契約のタイミングでした。
この記事では、私がマンション購入にかかった初期費用・ローンの条件・月々の支払い・購入後のランニングコストについて詳しく解説し、実際にかかった総額の目安をお伝えします。
マンション購入の初期費用:頭金や諸費用の内訳
マンションを購入する際、物件価格以外にもさまざまな初期費用が発生しました。以下は、私の購入体験を元に作成した初期費用の内訳です。
※金額は物件価格を元にした参考値となっています。
物件価格4,600万円
項目 | 費用 | 備考 |
固定資産税等 | 82,000円 | 日割で売主に支払う |
不動産会社への仲介手数料(税込) | 1,012,000円 | 物件価格の2% |
登記費用(税込) | 544,000円 | |
住宅ローン事務手数料(税込) | 985,000円 | 借入額の2.2% |
リフォーム(壁紙の張替え・クリーニング) | 450,000円 | |
引っ越し費用(税込) | 95,000円 | |
不動産取得税 | 116,000円 | |
火災保険 | 50,000円 | |
初期費用合計(物件価格+諸費用) | 3,334,000円 |
頭金はいくら必要?
頭金なし(フルローン)で購入することも可能ですが、一般的には物件価格の10~20%の頭金を用意するのが理想とされています。例えば、10%(4,600,000円)の頭金を用意すると、ローン借入額は41,400,000円。
ローン借入額をいくらにするか悩んでいたのですが、最終的に4,300万円にしました。
0.3%の金利で審査が通ったのですが、当時の資産運用の利回りが10%以上出ていたため運用利回りが0.3%を超えていれば、資産運用にお金を回した方が良いと判断しました。そこで、「ローンの返済額+管理費+ランニングコスト」を考慮し、月の支払額を算出したうえで、借入額を決定しました。 今でもこの考えは間違っていなかったと思っているのですが、「住宅ローンの金利0.3%」だけを見て「低金利だから借りたほうが得」と思っていましたが、実は借入時の事務手数料2.2%を加味すると、実質的なコストは約2.5%になります。 つまり、「住宅ローンを利用して資産運用する場合」、少なくとも2.5%以上の安定した投資リターンがなければ、借入のほうが不利になる可能性があると後で気づきました。
住宅ローンの条件と金利:32年ローンと金利0.3%の詳細
住宅ローンの条件は、購入費用全体に大きく影響を与えます。今回のケースでは、以下の条件でローンを組んだと仮定します。
・ローン借入額:43,000,000円
・返済期間:32年
・金利:変動金利0.3%
・団体信用保険加入:五大疾病の場合は借入残高が50%減額
・繰り上げ返済:手数料は0円
契約当時、この条件での住宅ローンは金利も最低金利に近くかなりの好条件だと思っていました。
しかし、同時に金利が上がると度々ニュースになっていたこともあり、金利上昇のリスクがあるため、将来的に金利が上がった時のことを考える必要があるという気持ちでいました。(これば別記事で書かせていただきます。)
金利上昇リスクに備えるために、以下のポイントを事前に確認しました。
・繰り上げ返済の手数料が無料か?
→ 金利が上がる前に、余裕があれば繰り上げ返済で元本を減らせる。
・固定金利への切り替えが可能か?
→ 大幅に金利が上がった場合、固定金利に変更する選択肢も考える。
月々の支払い:ローン+管理費+ランニングコスト
ローン返済額は、金利や返済期間によって異なります。
今回の条件(32年ローン、金利0.3%)で試算した場合、月々の支払額は141,000円になりました。
月々の支払内訳
・ローン返済額(元金+利息):約126,000円
・管理費・修繕積立金:約15,000円
合計(月々の住宅コスト):約141,000円
月々の支払額はマンション購入前に住んでいた賃貸の家賃が15万円だったこと、その家ではネット接続に5,000円の支払いがあり、月額固定費が15万5,000円でした。購入予定のマンションはネット接続が無料になり、トータルの月額固定費が下がったため支払い可能額だと判断しました。
ただ、リスクとしては管理費、修繕積立金は今後上がる可能性が高いと考えています。
人件費、資材などの物価高騰の影響は必ず出てくるため、追加での出費が増えることを考え、今後の資産運用を考えていきたいと思います。
補足ですが、ボーナス払いは設定しませんでした。
ボーナスは会社の業績や経済状況によって変動する可能性があるため、ボーナス払いを組むと「思ったよりも支給額が少なかった」ときに返済負担が大きくなるリスクがあります。実際に、友人から「ボーナス払いを設定していて、支給額が少なくなったときに困った」という話を聞いていたため、それを参考にしました。
購入後の追加費用:税金や保険料などのランニングコスト
マンション購入後、以下の費用が発生します。固定資産税は購入した年は売主に契約日からの日割りで支払いましたが、翌年以降は納付書が6月に到着し、一括もしくは分納で納付します。
項目 | 費用 | 備考 |
固定資産税 | 約100,000円/1年 | 7月・9月・12月・2月の分納が可能 |
火災保険料 | 約50,000円/5年 |
マンション購入の総費用はいくら?最終的に学んだこと。
マンション購入には、物件価格の他にさまざまな費用がかかりました。
賃貸でも初期費用に100万もかかるということがきっかけでマンション購入を決めましたが、想定していなかった費用が意外とあるなと思いました。
最後に、総額費用をまとめますので購入を検討する際の参考にしていただければと思います。
総額費用
・物件価格:46,000,000円
・初期費用(諸費用合計):3,334,000円
・ローン支払い総額(32年×月々121,000円):約46,400,000円
・ランニングコスト(32年間):約9,280,000円
総合計(初期費用+ローン+ランニングコスト):約59,078,000円
マンション購入には、物件価格の他に諸費用・ローン利息・ランニングコストがかかります。そのため、全体の費用感を正しく把握し、無理のない資金計画を立てることが大切だと思いました。
マンション購入で学んだ4つのポイント
・頭金は多すぎても少なすぎてもリスクがある
・借入手数料(2.2%)を考慮する → 金利が低くても、手数料分を回収できるかシミュレーションが必要
・「ローン返済額+管理費+ランニングコスト」を含めて予算を決定
・固定金利と変動金利の違いを理解し、将来のリスクに備える
→繰り上げ返済・固定金利への切り替え
初期費用などを参考にいただき、購入時の資金計画をたてる参考にしていただければ幸いです。
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